
希少ダイヤモンド「マクルダイヤモンド」・・・とは??
インターネットで検索をしてみても、なかなか販売しているショップが無いダイヤモンド。
いや、、、正確には出てくるには出てくるのですが、既に完売している、もしくは狂ったようなハイプライス。
そう、なぜかと言うと、いま「マクルダイヤモンド」を仕入れることが出来るのはごく僅かな業者のみ・・・
例え業者が仕入れたとしても、ジュエリーなどの製品加工をされてしまうことが殆ど。
ルースで販売しているのを見つけるのは至難のワザ。なので、インターネットでも探せない訳なんです。
しかし、ダイヤモンドといえば、その”輝き”が重視されるのでは?
なぜ、このダイヤモンドが希少で価値が高いの?
そんな風に思われるのではないでしょうか・・・
ダイヤモンドの結晶系について
【ダイヤモンド博士】
ダイヤモンドの結晶系は”形”で大きく5つに分類することが出来るんじゃよ。
【ダイヤモンド博士】
・・・ご・・・ごほんっ・・・
わ、わかったわかった、にゃんにゃん言わず、まずは下の画像を見てみるがよい。

【ダイヤモンド博士】
まぁまぁ、落ち着きなさい。
確かに八面体という点では同じじゃな。もしかしたらダイヤモンドの原石がモデルになってるのかもしれんのぉ。まぁ、そんなことは置いておいて。
これは
「ストーン(オクタヘドロン)」と呼ばれる、結晶系のことじゃ。
ダイヤモンドの結晶は、この美しい八面体で生まれてくる奇跡のような宝石なんじゃよ。
【ダイヤモンド博士】
ダイヤモンドの原石は、オクタヘドロンと呼ばれる八面体の結晶で、原石の結晶体を生かし、美しさを引き出す研磨することを研磨用語で「ソーヤブル」と呼んでおるのじゃ。
また、八面体を生かしながら研磨するため、ソーヤブルダイヤモンドはサイズが小さくなってしまうことが多いんじゃよ。
【ダイヤモンド博士】
このソーヤブルに研磨された結晶を2つに切り分け、それぞれにカットを施すことで美しいダイヤモンドのルースが完成するじゃ。代表的なカットでは、ラウンドブリリアントカットじゃな。
補足じゃが、オクタヘドロンは基本的にダイヤモンドが母岩の中で成長した形状をとどめているのじゃ。
結晶が母岩の中で周囲から溶融したものほど角が丸みを持っていて、その溶融の特徴として三角形の8つの面に「トライゴン」と呼ばれる小さな逆三角形の凹みがみられるのじゃよ。

【ダイヤモンド博士】
ほっほっほ
そうなんじゃ、面白いじゃろ!
オクタヘドロンじゃが、成長する過程で、母岩の動きにより様々な状態に溶融して、最後には湾曲した面で囲まれたラグビーボールのような形まで変化するのじゃ。細長い見た目から、このような状態になっているものを「ロング」と呼ぶこともあり、2つとして同じ形のものが無いとてもレアな形状なんじゃ。
では次に、ストーン(オクタヘドロン)以外の結晶系についても教えるとしよう
【ダイヤモンド博士】
まず、天然に産出されてくるダイヤモンドは、その成長する環境が大きく影響されるということじゃ。
マグマ火山岩の「キンバーライト」や「ランプロアイト」といった岩石が母体となり、地球深くよりダイヤモンドの結晶を包み込みながら、途方もない年月をかけ地上へ運び上げてくるのじゃ。
その過程で、包み込まれているダイヤモンドは、表面から溶けたり、欠けたり、濁ったりと様々な品質に変化していくのじゃ。
【ダイヤモンド博士】
したがって、ダイヤモンドの結晶を観察すると、その石を包み込んだ岩石がどの様な行動をしてきたのかが手にとるように分かるのじゃ!
その中の結晶の一つは、先程説明をしたストーン(オクタヘドロン)じゃ。
【ダイヤモンド博士】
ほっほっほ
では、次に「シェイプ」と言われる結晶系を説明しよう
シェイプという結晶系の形の特徴は、溶融したり摩耗したりすることで、やや不定形な形をしており、非対称の形状をしているんじゃ。

【ダイヤモンド博士】
このシェイプと呼ばれる形状のダイヤモンドは、ステップカットを施されることが多いんじゃよ。
【ダイヤモンド博士】
次の結晶系は「クリベージ」じゃ。
これは、ダイヤモンドの結晶が持っている劈開面(へきかいめん)から割れている原石の事を言うのじゃ。
良質のものでは、この劈開の性質を使って分割をしそれぞれにカットされるのじゃ。この”分割”のことを「クリービング」というのじゃよ。
※劈開面とは?
鉱物を構成する原子の配列において、原子の結合力の弱い部分に沿って割れる性質を劈開と呼びます。

【ダイヤモンド博士】
そうじゃのぅ。たしかにダイヤモンドは地球上で一番硬い鉱物と呼ばれておるけど、それでも成長する過程で欠けたりしてしまうものなんじゃ。
【ダイヤモンド博士】
さて、次に説明するのは「フラット」と呼ばれる結晶系じゃ。
その名前のとおり、劈開や溶融による結果、フラット状(平に)なった結晶のことじゃ。
かつては、小さなポートレートのカバーとしても使われていたのじゃよ。ガラスやクリスタルのカバーのようなものじゃね。このように使われていた経緯があるため、ポートレートカットや、スライスカットなどとも呼ばれておるのじゃ。
【ダイヤモンド博士】
そして、最後に説明するのが「マクル」じゃ。
【ダイヤモンド博士】
ほっほっほ
やっとじゃな、ここまでダイヤモンドの説明をしてきのじゃが、このマクル、冒頭でも書いてあった通り、なかなか、いや、だいぶ希少なダイヤモンドなんじゃ。それは、マクルが出来る過程が奇跡なようなものじゃからじゃ。
【ダイヤモンド博士】
「マクル」とは、ダイヤモンドの結晶が溶融した結果、双晶により三角板状になって産出される原石のことじゃ。
【ダイヤモンド博士】
そうじゃな、もっと分かりやすく説明するとしよう。
「マクル」とは、2つのダイヤモンドの結晶が合体したものをいうのじゃ。
この合体した形は、スピネルという鉱物に特徴的な「スピネル式接触双晶」という非常に珍しい形で、冒頭で説明をした、オクタヘドロンの八面体の三角形になっている部分の面が薄く成長し、接触することによって「双晶」となるのじゃ。
※スピネル式接触双晶とは・・・
三角形に双晶となるものを「マクル」、また、余談じゃが、まれに三角形の結晶が上下逆転して重なりあい六芒星のような形状をしているものもあるのじゃよ。

【ダイヤモンド博士】
もう一つマクルの結晶は、接合面が魚を開いた時のような模様をしており「ヘリンボーン(ニシンの骨)」と呼ばれ、マクルダイヤモンドの特徴とも言える模様があるのじゃよ。
また、この形状を最大限に生かして研磨することを「メイカブル」と呼んでおり、ペアシェイプやトリリアントに作られるのじゃ。
【ダイヤモンド博士】
ダイヤモンドに限らず、天然石は地球がくれた奇跡のようなプレゼントじゃな。
【ダイヤモンド博士】
さて、ダイヤモンドの結晶系について解説をしてきたわけじゃが、TOPSTONEで販売するダイヤモンドの一部に”穴”が開いているのをお気づきじゃろうか?
この穴は特殊なレーザーを用いて開けたもので、
通常の穴開けだと、穴周りや穴の内部の削った部分が白くなってしまうのじゃが、特殊なレーザーを使用し、ダイヤモンドの美しさを損なわないように加工したものなのじゃ。拡大した画像だと、穴が空いているのがわかるのじゃが、実際に肉眼でみてみると、穴が開いているのかわからないくらいのクオリティーで仕上げてあるんじゃよ。
【ダイヤモンド博士】
TOPSTONEでは、特別なルートで希少なダイヤモンドを仕入れておるので、ぜひ皆さんもダイヤモンドの魅力を存分に楽しんでくれたら嬉しいのぉ。