謎多き双子の希少宝石:アンブリゴナイト&モンテブラサイトの魅力を紐解く

クリアで淡い色合いが魅力のアンブリゴナイト、そしてモンテブラサイト。異なる鉱物ですがまだ謎も多く、古くから身近にあるにも関わらず、あまり知られていないレアストーンです。どうして併記されているのか、どう違うのか、詳しく解説していきます。
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1.宝石・ルースとしてのアンブリゴナイト/モンテブラサイト

アンブリゴナイトとモンテブラサイトはほとんど同じ組成を持つ、爽やかな発色と透明感が魅力の貴石です。具体的な組成の違いなどについては後半で説明しますが、まずは宝石としての魅力について迫っていきます。
アンブリゴナイトとモンテブラサイトとは
アンブリゴナイトとモンテブラサイトは兄弟に例えられますが、見た目は双子の兄弟といってもいい程似ています。特徴をよく知る人はどちらがどちらかわかるけれど、初めて見る人には区別がつきません。
殆どの性質、組成は同じで固溶体を形成する為、鉱物名は併記します。
詳しく検査しフッ素タイプか水酸基タイプかを鑑別することで、宝石名をアンブリゴナイトかモンテブラサイトか区別します。
この区別がつくようになったのはごく最近のこと。それまでは鉱物名、宝石名共に、アンブリゴナイト-モンテブラサイトと併記されていました。それでもその違いはごくわずかのため、現在でも、併記されたものが流通しているケースは少なくありません。
具体的な組成などの違いについては後半で解説しますが、まずはこの兄弟石の宝石としての美しさを紹介します。
■アンブリゴナイト/モンテブラサイトの特徴
・レアストーン
・ガラス光沢と真珠光沢をもつ
・色が豊富、その中でもミントグリーンが人気
アンブリゴナイト/モンテブラサイトはガラス光沢を持ち、多くは淡いカラーで、クリアかつシャープな印象があります。一方で劈開面は真珠光沢を示し、ミルキーでキラキラとした輝きも併せ持つ二面性の魅力もあります。
多くは白っぽい不透明の塊として産出され、産業用に加工されます。その中で宝石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトは非常に希少です。
宝石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトに多いのは淡いグリーンやイエロー、ライトブルー、カラーレスです。特にはっきりとしたミントカラーの石は人気を集めていますね。他にも黄金色や蜂蜜のようなライトイエローなど、濃い色でもすきっとした透明感が美しいです。
実は非常に多彩な色をもつ宝石で、ピンクのアンブリゴナイト/モンテブラサイトもあります。数ある色の中でも、ナミビア産のライラックカラーのアンブリゴナイトは有名ですが、稀産でほとんど見かけません。
アンブリゴナイト/モンテブラサイトは劈開が完全で、モース硬度も5.5から6と決して高くありません。その為、カットには非常に気を遣う石になります。ファセットカットが難しいことも、レアストーンになっている一因といえるでしょう。
一方で、柔らかいことは彫りやすいというメリットもあり、カービングが施されるアンブリゴナイト/モンテブラサイトもあるようです。とはいえ、大きな原石がほとんど無くへき開のあるアンブリゴナイト/モンテブラサイトにカービングを施すのは相当の職人技でしょう。通常はファセットカットされます。
■最高品質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトとは

・色、クラリティ重視
・濃い色はレアリティが高い
・全体のバランスを見て
どの宝石にも言えることですが、発色が良く、クラリティ(透明度)が高く、カットが美しい、大粒の石が最高品質といえます。
その中でもアンブリゴナイト/モンテブラサイトに求められるのはカラーとクラリティです。
淡くもクリアな色彩を阻害してしまうインクルージョンは好ましくありません。アンブリゴナイト/モンテブラサイトは比較的、目立つような黒色インクルージョンの少ない宝石です。微細結晶などのインクルージョンや、内部のクラックが真珠光沢を帯びてミルキーな像を作り出すことはあります。しかし、カラーを阻害しないインクルージョンは光彩を放ってより魅力的になることが多々あります。インクルージョンがあるからと厭わず、宝石の顔を見て判断して欲しいですね。
また、アンブリゴナイト/モンテブラサイトのカラーも注目して欲しいところです。色が鮮やかながら濃いアンブリゴナイト/モンテブラサイトが最高品質といえるでしょう。しかし、色の濃いアンブリゴナイト/モンテブラサイトはほとんど見かけません。
ピンクやライラックカラーのアンブリゴナイト/モンテブラサイトがありますが、これらもほとんど見かけません。レアストーンの中のレアカラーですね。
一方で高い透明度を誇るカラーレスのアンブリゴナイト/モンテブラサイトは、すっきりとしながら光を集めて魅力的に映えるでしょう。淡色でも色がはっきりとして鮮やかなアンブリゴナイト/モンテブラサイトは充分に美しさを発揮します。
レアストーンの中でも、アンブリゴナイト/モンテブラサイトは1ct以上の原石がそもそもない、といった石ではありません。宝石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトは極めて稀ですが原石自体の産出は多くあります。その為、他のレアストーンに比べると1ctを越えるアンブリゴナイト/モンテブラサイトも見つけやすいでしょう。
カラー、クラリティ、カット、カラットのバランスを見て判断して欲しい石といえます。
■アンブリゴナイト/モンテブラサイトの魅力
■合成アンブリゴナイト/モンテブラサイトと処理
・合成石は市場には無い
・日光に弱く、取り扱い注意
アンブリゴナイト/モンテブラサイトの合成石は作られたことがあるようです。しかし実験目的の為、現在、合成石が市場に出ているという話はありません。
アンブリゴナイト/モンテブラサイトは色の改善を目的とした照射処理が行われていることがあります。照射処理は色を濃くする目的と、イエローをブルー、グリーンに変化させる目的で行われます。この照射処理が行われているかは鑑別不能で、鑑別書には通常、色の起源は不明といった記載があり、未処理の石を選ぶのは難しいでしょう。
照射処理されたアンブリゴナイト/モンテブラサイトの色は不安定で、日光で退色してしまいます。日の当たる場所で保管するなど長時間日光に当て続けなければ、日常使う分には然程気にしなくても大丈夫です。とはいえ、割れやすい石でもある為取り扱いには注意が必要です。
■アンブリゴナイト/モンテブラサイトの名前の由来
・アンブリゴナイトは「鈍い」「角」を意味するギリシャ語が由来
・モンテブラサイトは採掘されたモンテブラ採石場が由来
先に発見されたのはアンブリゴナイトです。ドイツのザクセン州で1817年に鉱物として発見され、宝石質のアンブリゴナイトが見つかったのは1953年でした。
発見したのはドイツの鉱物学者、オーガスト・ブライトハウプトJohann August Breithaupt博士。ちなみにブライトハウプト博士は他に46種の鉱物を発見し、その功績に敬意を表してブライトハウプタイトという鉱物に献名されています。
アンブリゴナイトの名前の由来はギリシャ語のamblyとgoniaから来ています。amblyは鈍い、goniaは角、劈開角が90度を越え鈍角に割れることから命名されました。
その後、モンテブラサイトがフランスで発見されます。モンテブラサイトの名前の由来は発見されたモンテブラ採石場に因んでいます。アンブリゴナイトは石の特徴が名前になっているのに比べ、ストレートなネーミングですね。
モンテブラサイトが命名されたのは1871年、フランスの鉱物学者アルフレッド・デ・クロワゾーAlfred Louis Olivier Legrand Des Cloizeaux博士によるものです。本当はそれ以前から申請していたものの、申請した鉱物の中にアンブリゴナイトが含まれていたなどで棄却され、何度かの挑戦の後、受理されたようです。ちなみにデ・クロワゾー博士もデクロワゾー石に献名されています。
モンテブラサイトが命名された翌年、アメリカのヘブロンで発見されたモンテブラサイトはヘブロナイトと呼ばれることもありました。ヘブロンでの発見がもう少し早ければ、アンブリゴナイト/ヘブロナイトになっていたかもしれません。
■アンブリゴナイト/モンテブラサイトの産地

・ブラジル、アメリカが最大産地だった
・現在はマダガスカル産も豊富
・日本でも産出がある
多くの場所で産出がありますが、特にブラジルの「あらゆる鉱山」を名乗るミナス・ジュライスとアメリカが最大産地です。現在はマダガスカルなどからも貴石品質の産出があります。
ナミビアは藤色のアンブリゴナイト/モンテブラサイトが産出することで有名ですが、近年は採掘されていないのか産出が減っているのか、見かけることは殆どないようです。
ちなみに日本でも商業規模ではありませんが、アンブリゴナイト/モンテブラサイトは産出があります。
ジェムコレクターとしては宝石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトの産出が気になりますが、リチウムを豊富に含むアンブリゴナイト/モンテブラサイトは産業用としても産出量が気になる鉱物です。
2.鉱物・原石としてのアンブリゴナイト/モンテブラサイト

【英語版Wikipedia掲載画像】
By Luis Miguel Bugallo Sánchez (Lmbuga Commons)(Lmbuga Galipedia)Publicada por/Publish by: Luis Miguel Bugallo Sánchez - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=355257
鉱物資源としても重要なアンブリゴナイト/モンテブラサイト。そもそもその違いは何かなど、鉱物としての側面を解説します。
■組成について
まずは、組成から見てみましょう。
英名 | Amblygonite(アンブリゴナイト) | Montebrasite(モンテブラサイト) |
和名 | アンブリゴ石 | モンブラ石 |
成分 | アンブリゴナイト-LiAl(PO4)F | モンテブラサイト-LiAl(PO4)OH |
結晶系 | 三斜晶系 | |
モース硬度 | 5.5-6 | |
屈折率 | アンブリゴナイト-1.57-1.61 | モンテブラサイト-1.59-1.64 |
劈開 | 一方向に完全、一方向に良好 | |
色 | カラーレス、淡青~青、淡緑~緑、淡黄~黄金色、淡ピンク、ピンクなど | |
主な産地 | ブラジル、アメリカ、ナミビア、マダガスカルなど |
アンブリゴナイト/モンテブラサイトはリチウム、アルミニウムを含んだリン酸塩鉱物です。(Li,Na)Al(PO₄)(F,OH)とも記述され、ナトリウムも含んでいることが判ります。ナトリウムを含まないアンブリゴナイトを前述したヘブロナイトと呼ぶ傾向もあるようですが、鉱物学的には認められていません。
特筆すべきはアンブリゴナイト/モンテブラサイトを区別する、フッ素(F)が含まれているか水酸基(OH)が含まれているかの違いです。といっても、実際はアンブリゴナイトにも水酸基(OH)が含まれていますし、モンテブラサイトにもフッ素(F)が含まれています。アンブリゴナイトとモンテブラサイトは固溶体を形成する為、どちらがより多く含まれているかで鑑別します。
一般的な鑑別に使用されるFT-IR分析で鑑別できればいいのですが、それでも判らなかった場合、鑑別するにはラマン分析しかありません。ラマン分析できる鑑別機関は限られている為、鑑別できないと宝石名としても、アンブリゴナイトとモンテブラサイトは併記されることになります。また固溶体である為、鉱物名は併記されます。
フッ素(F)と水酸基(OH)の違いがある鉱物は珍しくなく、その代表格にトパーズがあります。トパーズでは水酸基タイプの方が稀産で、インペリアルトパーズに多くみられます。
同じ違いなのにトパーズには区別がなく、何故アンブリゴナイトとモンテブラサイトは分けられるのか。アンブリゴナイトが鉱物として認められた後、フランスやアメリカで水酸基タイプの鉱物、つまりモンテブラサイトが大規模に採掘されたことに要因があるようです。
トパーズでは水酸基タイプの方が稀産なのに対して、宝石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトではフッ素タイプのアンブリゴナイトの方が稀産です。またフッ素が減るにつれ屈折率が上がる為、モンテブラサイトの方がよりクリアに輝いて見えるかもしれません。
■原石の形状

【画像:Wikipedia掲載画像】
Robert M. Lavinsky - http://www.irocks.com/db_pics/pics/mun05-36b.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9988947による
アンブリゴナイト/モンテブラサイトは三斜晶系の結晶を作ります。長く上に伸びるのではなく、短い柱状に結晶します。結果的にぼこぼことした塊状に見えるかもしれません。
原石は長石類、特に曹長石に似ています。研磨された石も、当初はブラジリアナイトやスキャポライトと混同されていたようです。同じペグマタイトで成長する鉱物は多く、特にブラジリアナイトなどはアンブリゴナイト/モンテブラサイトの変成作用を起こす過程で成長します。当初に間違われたのも無理からぬ話でしょう。
ブラジリアナイトの他にも、リチウムを豊富に含むペグマタイトでは様々な鉱物が成長し、アンブリゴナイト/モンテブラサイトと交代変質作用を起こして他のリン酸塩鉱物と置換するといったこともあります。見た目が似ていても、同じ場所で全く違う鉱物が成長するのは面白いですね。
■鉱物としての魅力
原石や半貴石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトは透明な部分と半透明な部分を持ち、一般的に白色が多く流通していますが、貴石同様、多様な色があります。
貴石品質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトがクリアでシャープな輝きを放つのに対して、柔らかく優しい印象を与えます。透明か半透明か不透明かでもまた印象が変わるので、全体から細部が確認できるショップか、実際に手にとって惹かれる石を選びたいですね。

【ジャイナ教の開祖マハーヴィーラの彫刻イメージ】
Illustration by 佐伯
劈開が完全でファセットカットするのには技術がいるアンブリゴナイト/モンテブラサイトですが、モース硬度が低い分、彫刻はし易いようです。
例えば、インドの鑑別機関に持ち込まれた、ジャイナ教の開祖マハーヴィーラを彫刻したモンテブラサイトは重量にして9,335ct、1kgを越えるの迫力ある彫刻です。不透明で淡黄色のマハーヴィーラの柔和な微笑みとモンテブラサイトの柔らかな光がマッチした見事な一品です。しかし、彫刻し易いとはいえへき開が明瞭で割れ易い大きな原石を、ここまで彫刻するのは奇跡的な手腕です。
半貴石質のアンブリゴナイト/モンテブラサイトはその豊富な色と、シャープにもソフトにも見える輝きからあらゆる表現ができるでしょう。
■産業としての用途

アンブリゴナイト/モンテブラサイトは産業用としても重要な鉱物で、リチウム源として採掘されています。リチウム電池は言うまでもありませんが、他にホーローや耐熱ガラスなどにも使われています。
フランスのリージュ陶器はその美しさで有名ですが、もしかしたらモンテブラサイトが入っていたのかも。そんな想像をしてしまいますね。
3. アンブリゴナイト/モンテブラサイトをより楽しむために
アンブリゴナイト/モンテブラサイトのその他の楽しみ方として、誕生石や石言葉、加工品の使用例などをご紹介します。
■石言葉
アンブリゴナイトの石言葉は「不滅」。
リチウムを燃焼させると、より鮮明に赤く輝きます。アンブリゴナイト/モンテブラサイトを判別する方法の一つに、燃焼反応があります。水にも抗いそうな煌々とした赤色に、消せない炎、不滅を感じたのかもしれません。
アンブリゴナイトは牡牛座の守護石でもあります。
■その他の楽しみ方

アンブリゴナイト/モンテブラサイトは、レアストーンでもあり、ビーズなどに加工されたものを探すのは難しいかもしれません。
モース硬度も5.5-6と低く、劈開も完全な為、そもそもファセットカットが難しい鉱物です。上で説明したカービングなどが施されたカット石を枠留めするのも魅力的ですが、ワイヤーなどでナチュラルアクセサリーにするのもおすすめです。
レアストーンの中でも大きめのカラットが期待できる石なので、メインに据えて存在感を主張するのもいいのではないでしょうか。クリアで爽やかなアンブリゴナイト/モンテブラサイトは、重く派手にはならない、けれど印象的なジュエリーが作れます。
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4. まとめ
いかがだったでしょうか。
見た目は長石やスキャポライト、名前はアンモライトと勘違いされがちでまだ知名度の低いアンブリゴナイト/モンテブラサイト。しかし今後人気の出てきそうな、狙い目のレアストーンです。様々な表情を持つアンブリゴナイト/モンテブラサイトは一つと言わず、気に入るものがあれば幾らでも欲しくなってしまう鉱物ですね。
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この記事を書いた人

佐伯
TOP STOneRY / 編集部ライター
トップストーン編集部がお届けする「トップストーリー」メディアでは、古くから愛されている誕生石の歴史やエピソード、最新のレアストーンの特徴、宝石の楽しみ方をわかりやすく解説しています。「天然石の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい」という想いで、個性溢れるライターが情報発信しています。