新しいガーネット、うつろう夕焼けのようなマラヤガーネットについて解説

3000年もの昔から人々に寄り添ってきたガーネット。その種類の多さからガーネット一族とも称され、タイプごとにそれぞれ美しい輝きを放っています。
マラヤガーネットはガーネット一族の中ではまだ新しいタイプの貴石。その名前に秘められた魅力を紐解きます。
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1.宝石・ルースとしてのマラヤガーネット

マラヤガーネットは、近年人気を博しているガーネットです。その人気の秘密の一端を握るのが、マラヤガーネット独特の色合いと変化によるものでしょう。
まずは貴石としてのマラヤガーネットについて解説します。
■絢爛たるガーネット一族

ガーネットはその成分によって様々な種類に分かれています。
基本はレッドとグリーンに分かれる2つの大きなグループがあり、その中で更に3タイプに分かれています。
レッド系統をパイラルスパイトグループと呼び、アルマンディン、パイロープ、スペサルティンガーネット。
グリーン系統をウグランダイトグループと呼び、ウバロバイト、グロッシュラー、アンドラダイトガーネットに分かれます。
それぞれの系統の中で混ざり合い、固溶体を作ると、一味違った美しいガーネットが晶出します。
中でも有名なのが、パイロープガーネットとアルマンディンガーネットの固溶体であるロードライトガーネットと、このパイロープガーネットとスペサルティンガーネットの固溶体、マラヤガーネットです。
ガーネット各種について、こちらの記事でそれぞれ詳しく解説しています。
▸ 華麗なるガーネット一族、時代や場所を問わず愛されてきた宝石
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■マラヤガーネットとは

マラヤガーネットの発見は1960年代。長い歴史を持つガーネットの中ではまだ新しいタイプの貴石です。
赤色系統に属するマラヤガーネットですが、その色幅は実に多彩。
淡い夜桜のようなピンクから溌剌としたチェリーピンク、大人の色気が漂うパープリッシュピンクからオレンジ味の温かなレッドなど、赤色系統のバリエーションだけでも豊かです。それだけではなく、柑橘のようなイエローやオレンジ、絶妙な赤味を含むマホガニーブラウンまで、様々な色合いを持っています。
その美しさは、ヨーロッパで流通する際に「夕日が沈む黄昏の空の色」とも称されました。
マラヤガーネットの美しさは、山あいに燃える赤い夕陽のようであり、海際に黄金色に光りながら沈む夕陽のようでもあるのです。
沈む夕日が色を変えていくように、マラヤガーネットの中にも光源によって色が変化するものがあります。これもマラヤガーネットを人気の石に押し上げた特徴でしょう。
そんなマラヤガーネットですが、発見された当初は「ハズレの石」の扱いでした。赤系統のガーネットであるにもかかわらず、あまり赤とは言えない色が多かったからです。現地の採掘者からは厄介者扱いされ、現地の俗語で「(仲間や家族)外のもの」「売春婦」といった意味の「マラヤ」と呼ばれるようになります。
そういった経緯からもわかる通り、マラヤガーネットは元々はコマーシャルネームです。鑑別書上は鉱物名はガーネット、宝石名は成分によってパイロープ・スペサルティンガーネットや単にガーネットと表記されます。
しかし、2023年からAGL(宝石鑑別団体協議会)の決定により、鑑別書にも宝石名とは別に「マラヤガーネットと呼ばれることがあります」などのコメントがつくようになりました。とはいえ鑑別機関によって対応に差があるため、2023年以降の鑑別書でも記載されていないものもあるかもしれません。
■高品質なマラヤガーネットとは?
どの宝石にも言えることですが、発色が良く、クラリティ(透明度)が高く、カットが美しい、大粒の石が最高品質といえます。
マラヤガーネットには様々な色があります。その時々によって流行の色など値段が変わることはありますが、色合いに優劣はほとんどありません。
近年、インペリアルトパーズを思わせる深くも鮮やかなイエローのマラヤガーネットをインペリアルマラヤと呼ぶ流れもあるようです。イエローの美しいグロッシュラーガーネット(ヘソナイト)をインペリアルガーネットと呼ぶこともあるため、区別が必要ですね。
色だけではなく彩度にも幅があり、同じピンクでもパステル味のあるものや、少しくすんだようなシックなものなど様々です。
どちらも非常に魅力的ですが、品質という点では色が濃く、かつ彩度の高い、目に飛び込んでくるような色のものが良いでしょう。
目に飛び込んでくるような、そんな力強い光沢に一役買うのがクラリティ(透明度)の高さとカッティングの巧緻さです。
インクルージョン(内包物)が多いガーネットですが、やはりインクルージョンやクラック(内部の割れ)などがなく、テリや色を阻害するものがないことが高品質の条件といえます。
マラヤガーネットも他のガーネットと同じく、通常ファセットカットされます。
エンハンスメント(人為的処理)をしなくても美しい色を持つガーネット。その良さを最大限に活かすことも、殺すこともできてしまうのがカットです。
色が濃く暗く見える石を明るく、また色の薄い石はテーブルを狭くすることで色の濃い印象を与えられます。対称性が高ければ最良の反射を得て、貴石らしいキラキラとした輝きが得られます。
石のポテンシャルを最大限に引き出しているカットが施されているものを選びたいですね。
マラヤガーネットは大きな石の流通は少ないですが、3ctを超えてくるマラヤガーネットもあります。大きければ大きいほど希少性は増し価値は高くなりますが、3ctを超えるとぐっとあがってくるようです。
■マラヤガーネットの魅力
マラヤガーネットを人気の石に押し上げた特徴の一つに、カラーシフト、カラーチェンジがあります。
カラーチェンジはアレキサンドライトのような、光源によって明瞭に色を変えることを言います。
マラヤガーネットの中にもカラーチェンジする石があり、自然光下と白熱灯下ではっきりとした色変化を見せるものがあります。
しかし、鮮やかなイエローが鮮やかなピンクに、といったものは希少性が高く、中々見ることができません。もしも運よくあったとしても、外れの石扱いをされていたマラヤの名前を使用することはほとんどなく、一般的には後述するカラーチェンジガーネットの名前を使用して流通することの方が多かったため、見事なカラーチェンジを見せるものをマラヤガーネットとして販売することは少なかったようです。
一方カラーシフトはやわらかな変化です。
儚げな桜色がシックなブラウンに変化したり、ポップなピンクが紫味を帯びた艶っぽいピンクに変化するなど、やんわりと色を変え、その繊細な変化にはっと目を奪われてしまいます。派手ではない、けれど強かな魅力。そういったところも、大人の魅力を感じさせる石ではないでしょうか。
■マラヤガーネットの種類
マラヤガーネットそのものも美しいのですが、その特徴によって他の名前で呼ばれることもあります。
カラーチェンジガーネット
基本的にはマラヤガーネットの色の範囲として、「黄昏色」というものがあります。ただしこれは正式な定義ではなく共通認識であるため、多少の違いはあるようです。
それを踏まえた上で、解説を続けましょう。マラヤガーネットに付随する特徴的ないくつかをご紹介します。
まずはその名の通り、はっきりとしたカラーチェンジを示すガーネットです。
マラヤガーネットのなかには光源による色の見え方に変化を起こすものがあります。「ブラウン、イエローブラウン」の黄昏色が、瑞々しい柘榴のような赤色に変化します。カラーチェンジマラヤガーネットなどと称されるタイプです。
基本的にはカラーチェンジガーネットもマラヤガーネットに含まれます。ただし、先述した通り、マラヤガーネットという名称よりもカラーチェンジガーネットという名称の方が市場価値が高いため、後者の名前が優先されることの方が多く、あまりマラヤガーネットの方が枠が大きいという印象がないのが現状です。また、マラヤガーネットには「黄昏色」という共通認識があります。それによって範囲が狭まるため、より派生種のようなイメージがつよまります。
なお、カラーチェンジは他のタイプのガーネットにも見られます。デマントイドなどにもカラーチェンジが確認されており、その場合カラーチェンジデマントイド、など記載されます。産地からベキリーブルーガーネットとも呼ばれるカラーチェンジガーネットは、今一番手に入り難いガーネットといっても過言ではないでしょう。
※カラーチェンジガーネットは業者によって扱いが違う場合があります。温かみのあるブラウンからレッドなど、同系色の変化は色変化が明瞭でも「カラーシフト」と表記する業者があれば、ピンクからレッドでも明瞭に変化があれば「カラーチェンジ」として販売する業者もあります。
どの程度変化するのか、どういった色に変化するのか。是非手に取って、自分の眼で確認してから買うのが理想の一石に辿り着ける近道かもしれません。
ドラゴンガーネット
2022年に発見されたばかりの、蛍光を示す新しいタイプのガーネットです。
今までガーネットには蛍光はない、というのは通説でした。しかし近年、ミントガーネットなど、グロッシュラーガーネットの一部で蛍光が確認されます。
このドラゴンガーネットは、地色がいわゆる「黄昏色の範囲」というマラヤガーネットの特徴を踏まえつつ、光源によってカラーシフト、カラーチェンジを示し、さらにはUVライトで燃え上がるような真紅の輝きを放ちます。その輝きの強さから、ドラゴンガーネットと呼ばれるようになりました。
主にレッド〜ピンクが流通していますが、他にブラウン、イエロー系統のドラゴンガーネットもあります。今後多様なカラーが日本でも流通していくことが期待されます。
マラヤガーネットは、それ自身の美しさもさることながら、そこからさらに新しい魅力あふれるガーネットに広がっています。
ガーネット一族の「外のもの」マラヤガーネットは、ガーネット一族の中で更にマラヤファミリーを産み出す母のような存在なのかもしれません。
▸ ドラゴンガーネットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
■マラヤガーネットの名前の由来
マラヤガーネットが発見されたのは1960年代ですが、本格的に流通し始めたのは1979年頃です。
英語で「Malaya」といえばマレー半島の南側にあるマラヤ連邦のことで、マレー半島に生息する動植物にもつけられています。マラヤガーネットがヨーロッパに進出した時も、Malayaは地名のことだと思われ違和感なく受け入れられました。しかし実際はマレー半島には全く関係のないガーネットです。
マラヤガーネットの「Malaya」は、スワヒリ語の俗語で、「売春婦」や「部族、家族外のもの」という意味で呼ばれ始めました。
ちなみに、実際にマレーシアで発見されたマラヤ石という鉱石もあります。この「Malaya」は勿論、マレー半島のことです。貴石として流通することはありませんが、マラヤ石自体の蛍光と、含有する他の鉱物の蛍光とが合わさって光の絵を描きます。日本でも産出のある珍しい石で、蛍光好きや鉱物蒐集家には人気の隠れた逸品ですね。
「売春婦」「外れもの」など、見た目の美しさにそぐわない、つらいあだ名がついたマラヤガーネット。その由来は、まだマラヤガーネットが新種と判明していなかった時に経緯があります。
発見当初、マラヤガーネットは採掘者たちにとって不人気の石でした。流通量の多いスペサルティンガーネットと思われ安い値がつけられたり、パイロープガーネットのハズレの色扱いされたり、そもそもパイロープガーネットでもスペサルティンガーネットでもないから買い取って貰えないなど、収入に繋がらなかったためです。現地の採掘者にとっての「ハズレの石」、それがそのまま「マラヤガーネット」と呼ばれるようになりました。
しかし、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットの固溶体であること、その幅広い色が知れ渡ると一躍人気になります。
前述の通り「Malaya」というフレーズ自体は英語でも珍しくなかった為、マラヤガーネットという不名誉な名前も一緒に流通することになりました。
売春婦はあんまりだということで、スイスの鉱物学者、エドワード・J・グベリン博士が、発見された土地から命名したウンバライトを提唱しています。ほかに同じく地名から、マヘンゲガーネットという名前も提唱されていますが、あまり広がっていません。
海外では「Malaya Garnet」ではなく「Malaia Garnet」と呼ぶ流れも出てきているようです。こちらの方が日本でも定着し易い気がしますね。
前述しましたが、マラヤガーネットが初めてヨーロッパに進出した際、「夕陽が沈む黄昏時の色」だと表現されました。
夕陽に照らされたマラヤの横顔は、かげりがありながら、多くの変種を持つ母性的な面もある。「外れのもの」マラヤガーネット、その名前も気風が良いと思えませんか?
■マラヤガーネットの産地

マラヤガーネットは主にタンザニア、マダガスカル、ケニア、スリランカ、インドから採掘されています。
中でも産出量が多いのはタンザニア、マダガスカルのようです。
詳細は後述しますが、マラヤガーネットはスペサルティンガーネット、パイロープガーネット、アルマンディンガーネットが混ざり合ったガーネットです。
元々、タンザニアからケニアまでスペサルティンガーネットの鉱脈が広がっていました。そこに鉄分やマグネシウムを多く含んだパイロープガーネット、アルマンディンガーネットが多く混じり合うことで、多様な色を持つマラヤガーネットが生まれたのだと考えられます。
2.鉱物・原石としてのマラヤガーネット

多彩な色と多彩な種類を産出するマラヤガーネット。
その鉱物としての魅力を解説します。
■組成について
まずは、組成から見てみましょう。
英名 | Malaya Garnet(マラヤガーネット)/ Pyrope・Spessartine Garnet (パイロープ・スペサルティンガーネット) |
和名 | ― |
成分 | (Mg,Mn)3Al2(SiO4)3 |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 6.5-7.5 |
屈折率 | 1.72-1.94 |
劈開 | なし |
色 | レッド、ピンク、イエロー、オレンジなど |
主な産地 | タンザニア、マダガスカル、ケニア、インドなど |
マラヤガーネットはMn(マンガン)を多く含むスペサルティンガーネットとMg(マグネシウム)を多く含むパイロープガーネットの固溶体です。
といってもその二種類が半々で混ざり合っているのではなく、スペサルティンガーネットが主成分であることが多いです。
「パイロープ・スペサルティンガーネット」と記載されるとパイロープの方が多いように思えますが、宝石の鑑別書は成分が少ない順番に並んでいます。
またパイロープガーネットの他に、鉄を多く含むアルマンディンガーネットも混ざり合います。
このアルマンディンガーネットが10~20%を超えると「パイロープ・スペサルティンガーネット」ではなくなり、単にガーネットと記載されます。「パイラルスパイトガーネット」として販売されているガーネットはこういったパイラルスパイトグループのガーネットが程よく混ざり合ったガーネットですね。
パイロープガーネットの含有量が多いと黄色味が増し、オレンジのマラヤガーネットになります。
一方アルマンディンガーネットが増えると赤味が強くなり、濃い印象になるでしょう。
スペサルティンガーネットが多いと明るい印象のマラヤガーネットになります。
マラヤガーネットの中には、パイラルスパイトグループのガーネットだけではなくグロッシュラーガーネットを含む石もあります。
グロッシュラーガーネットは本来無色のガーネットで、貴石としてはリューコガーネットの名前が広く知られています。それが微量な成分により、ヘソナイトと呼ばれるピンクやオレンジのガーネットや、グリーングロッシュラーガーネットになります。
マラヤガーネットの多彩な色は、パイロープ、スペサルティン、アルマンディン、グロッシュラーといった幅広いガーネットを内包しているからなのかもしれません。
グロッシュラーガーネットはウグランダイトグループのガーネット。
イオン半径の違いなど化学的要因から、固溶体はそれぞれのグループ内でしか生まれないというのが通説でした。
しかし1970年前後から、グループを越えて混ざり合う、パイラルスパイトグループとウグランダイトグループという分け方だけでは説明できないガーネットが発見されるようになりました。
その先駆けがゴールドマナイトと呼ばれるガーネット。貴石として流通することはなく、知っているのは専門家や相当の石好きではないでしょうか。このゴールドマナイトも、マラヤガーネットに溶け込んでいることがあります。
グロッシュラーガーネットもゴールドマナイトも、マラヤガーネットの中の0.3~4%しかありません。しかし、もしかしたらそれがマラヤガーネットの多様な彩りの要因となっているのかもしれません。
ガーネット一族として華やかな貴石の世界に名が挙がるのは、ガーネットの中でもごく一部。しかしそのおかげで、複雑な世界を作っている地学的な背景が判ると、自分の手元に届いた一石の貴石の価値がより重く感じられるのではないでしょうか。
■原石の形状
ガーネットは等軸晶系の結晶で、12面体から24面体の結晶に成長します。丸みのある立方体で、天然のカット石といってもいい整った結晶で産出します。
また、エンハンスメント(人為的処理)を必要としない宝石です。原石のままでも宝石としての一面を存分に楽しめるのはガーネット原石の魅力ですね。
その天然のカットを活かした原石が流通しています。ナチュラルなジュエリーにしたい時に、ガーネットの原石はより味わい深く魅せることができます。
パワーストーンとしても、人為的処理がはいらない原石というのは魅力的かもしれませんね。
マラヤガーネットに含まれるインクルージョンとして、アパタイトやパイライト(黄鉄鉱)があります。
また微小な針状インクルージョンもよく見られるインクルージョンですが、これはエンハンスメント(人為的処理)、特に加熱処理を行うと潰れて消えてしまうものです。逆に言えば、マラヤガーネットに残る微細なインクルージョンはエンハンスメントを行っていない証拠になります。
そういった微細なインクルージョンに、細かいラインが印象的なホーステールインクルージョンがあります。
アンドラダイトガーネットの特徴ですが、近年、スペサルティンガーネット(マンダリンガーネット)にもホーステールインクルージョンがある石が発見されました。
今後マラヤガーネットにも、流れるたおやかな女性の髪のようなホーステールインクルージョンが見られるかもしれません。
3. マラヤガーネットをより楽しむために
宝石のその他の楽しみ方として、誕生石や石言葉、加工品の使用例などをご紹介します。
■誕生石・石言葉

ガーネットは1月の誕生石です。貞節、忠実、情熱、友愛、勝利など、人と歩んできた歴史の分、様々な石言葉もあります。
その中でマラヤガーネットは「目標達成を目指す力がある」と言われているようです。
不遇に身をやつしながらも華麗に表舞台に舞い戻ったマラヤガーネット。持つ人がどんな状況に陥っても、目的の場所に進む、その背を押してくれそうです。
また、「心を奪う」といった石言葉もあるようです。これもまた、一度は捨てられながらも人の心を惹きつけたマラヤガーネットらしい石言葉ですね。
マラヤガーネットは売春婦という悪名を持ちながら、ドラゴンガーネット、ベキリーブルーガーネットといった稀有で無二のガーネットの母たる存在でもあります。
また、時に可愛らしく、時に大人っぽいカラーなど多彩な色を持ち、かつその色が光源によって変化する移り気なところも、何とも女性らしい貴石に思えます。
単純な恋に効く、といった石ではなく、母性や女性の魅力、女の底力といった、女性に寄り添いその美しさを引き出す、そんな石のようにも思えます。
■ビーズやアクセサリーへの加工は?
貴石としての扱いが多く、またモース硬度も7~7.5と高いガーネットはビーズなどの加工品としての流通は少ない傾向にあります。
しかし、多数のファセットの煌めきが魅力的なブリオレットカットのビーズなど、上品な大人向けのジュエリーにも、可愛く若者向けのジュエリーにも仕立てられそうなものがあります。
また原石の形が良く、原石をそのままあしらったナチュラルアクセサリーがあります。
1ctを超えるファセットストーンを身につけるとなると、場所を選ぶこともあるかもしれません。そういう時に原石を利用したナチュラルアクセサリーは場所を選ばず、カジュアルながら華やかな時間を演出します。
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4. まとめ
いかがだったでしょうか。
まだガーネット一族の中では新顔の、しかし新しい地位を確立しつつあるマラヤガーネット。その多彩な魅力の中から、自分を引き立てる一石を見つけてください。
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この記事を書いた人

佐伯
TOP STOneRY / 編集部ライター
トップストーン編集部がお届けする「トップストーリー」メディアでは、古くから愛されている誕生石の歴史やエピソード、最新のレアストーンの特徴、宝石の楽しみ方をわかりやすく解説しています。「天然石の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい」という想いで、個性溢れるライターが情報発信しています。